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第8回 経済勉強会(2004.02.14)
こちらは講師の板垣氏です 去る2月14日、(株)アルフィックスにて講師に(株)日本トーマスモア・コンサルティング社の板垣哲史氏をお招きして、経済勉強会を開催いたしました。テクニカル分析ということでチャートの見方、書き方から今後の展望についてお話し頂きました。
 以下、お話いただいたことをレポートにまとめてみましたのでご覧下さい。

為替について

 最近、豪ドルの上昇が目立っています。豪州は英国の植民地であったことから、密接な関係があり、豪ドルの動きはポンドに連動しています。ポンドは対円で1ポンド=200円と4年9ヶ月ぶりの上昇をみせており、豪ドルも対ドルで約7年ぶり、対円でも83円台と高値を更新中です。

 5年から10年のスパンで見れば、豪ドルは魅力的な通貨です。しかし、豪州のGDPが日本の10分の1程度であるように、国の規模が小さいため、カントリーリスクを受けやすい面もあります。

 一方、10年から30年のスパンでみれば、やはり米ドルが安全です。米国は世界の5大農作物を生産しており、この国が供給をストップすれば、世界経済は立ち行かなくなります。軍事力、経済力、豊富な農作物や資源を考えますと、米国は世界の中心であり、長期的な投資先としての魅力があります。

 財務省が12日発表した2003年の国際収支速報によると、資本収支が約8兆円、経常収支が約15兆円の黒字となっています。この資本収支と経常収支を足したものが実質の黒字(約23兆円)となります。ただ昨年は日銀の介入額が約20兆円にも達しましたので、差し引き約3兆円のプラスとなります。そしてこの3兆円分が昨年円高が進んだ理由だと言えます。

 ドル円相場は平均すると年間約30円くらい動きますが、昨年は16円幅しか動きませんでした。これは非常に珍しい年だったと言えます。今年は変動率からいくと恐らく95円〜120円、25円程のレンジで動くのではないでしょうか。

相場を当てる必須条件

  1. チャートをつける…書く事で記憶に残りやすくなり、インスピレーションが湧く。
  2. 日経新聞を毎日読む…市場参加者の大半が日経新聞を読んでいるのでマーケットに影響が出やすい。
  3. 日経新聞の記事を見て訓練する…そのニュースは買い材料か、売り材料か。例えば、湾岸戦争開戦時にはドル安だったがその3ヶ月後は開戦前よりもドル高となった。これを活かし、米国同時テロ→ドル安、と予測する。

チャートの見方

  • ファンダメンタルとテクニカルの比率は7:3がベスト。
  • ローソク足は短いスパンの予測に強く、移動平均線は長期で見る場合に有効。
  • 天底のパターン…ダブルトップとダブルボトム。
ダブルトップとダブルボトム

○ ダブルトップ
 1の高値で売りそびれた人が、同じような高値が出てくると次は売ってやろうと思う。それで2では大量の売りが出て簡単に前の高値を抜けず、天井となることが多い。







○ ダブルボトム
 3の安値で買いそびれた人が、同じような安値が出てくると、次は買ってやろうと思う。それで4では大量の買いが入り、簡単に前の安値を抜けず、底を打つことが多い。

移動平均線
  • 移動平均線とは…20日移動平均線なら20日、90日移動平均線なら90日買い(売り)続けた人の平均値。丸で囲った箇所はずっと売っていた人にとっては収支プラスマイナスゼロになるチャンスなので、売っていた人にとっては買戻しをかけたいポイント。ここで買いが入り、なかなか下に抜けず抵抗となる。

デイ・トレーダーのための秘伝 ピボット打法

必勝の条件: 1)一切の邪念を排し、前日のNYと東京市場の動きだけを見る。
2)相場を見始めてから最低15分は何もしない。
3)レンジを想定し、目標収益の3分の1にストップロスオーダーを置く。
4)ポジションを持ったら絶対席を離れない。
 デイ・トレーディングとは1日に何回も買ったり売ったりして、利ざやを稼ぐ方法です。

 朝、取引を開始する前に、ドル円相場の過去24時間の高値と安値を足して2で割ります。例えば、前日高値107円50銭、安値105円10銭円だとしますと、(107.50+105.10)÷2=106円30銭 という数値(中心値)が出てきます。

 見方を変えれば、この106円30銭は前日絶え間無く売った人と絶え間無く買った人の平均的持ち値となるわけです。

 この106円30銭はレジスタンス(抵抗線)でもあり、サポート(支持線)にもなるので、それを今日の相場展開の基準値とします。レンジがこのケースのように1円以上あるときは、さらにこの前日の4分割値を計算します。すると
高値 107円50銭
1/4値 106円90銭
半値 106円30銭
3/4値 105円70銭 この4つの数値をしっかり頭に叩き込みます。

 次に今朝の始値が前日のレンジのどこにあるか見ます。

 さて、現在値が106円70銭だったとすると、中心値106円30銭はサポートと考え、同時に1/4値106円90銭を抵抗線と考え、抜けて一気に安くなることはほとんどないと考え、106円80銭近辺に来たらドル売りポジションを取ります。同時に半値の106円30銭近くにきたら、買い戻して終了します。

 次は、当日の朝から現時点までの始値からの高値と安値の中心値をその時点までの基準とし、例えば高値106円90銭、安値106円20銭だったとすると、(106.90円+106.20円)÷2 = 106.55円の中心値を基準として売り買いの判断をしていきます。

 この場合、このレンジを越えて、106円90銭以上に行ったらロスカットから買い、106円20銭以下に抜けたらロスカットから売っていきます。

 そしてまた翌日、同じ事を繰り返します。

経済講演会開催の感想

 今回は社員の勉強会ということで主にチャート分析を中心に講義をしていただきましたが、多数お客様にもご参加いただき、非常に盛況に終えることが出来ました。主にはローソク足の見方や移動平均線を用いてのチャート分析でした。
 その中でドバイでのG7後、急速に進んだドル高がどこまで進むか?という質問に対し、板垣先生は移動平均線が112円上にあるということをドル/円チャートで仰られ、105円の壁が破れなかった場合、一時的にチャート常習性から112円まで円安が進むのでは?とご説明されました。その上で日本のGDP発表を考慮に入れられ、これに注目しているとのことでした。結果、現在為替は1ドル=110円近辺まで円安しています。前回、慶応大学の高橋乗宣氏のユーロ高発言といい、今回の円安といい、アルフィックスの講演会にいらっしゃる先生のお話は非常に良くあたるなと驚きました。
 普段何気なく使っていた移動平均線の心理的な抵抗など、非常に分かりやすくご説明いただき、とても勉強になりました。

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