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【車と宝飾】 |
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| 記:關元靖世 | |
| 更新日:2012年5月14日 | |
| 昨年9月以降、白金価格と金価格が逆転して約8ヶ月となります。一時は白金価格が金価格を上回り堅調な動きになるかと思いましたが、欧州問題の再燃などによって再び逆転、現在の白金価格は3ヶ月振りに3000円台での動きとなっております。 しかし、白金をとりまく環境が悪いのかというとそうではありません。昨年は東日本大震災やタイの大洪水など、主に自動車触媒として使用される白金にとって弱材料が多く9.7トンもの供給過剰となっていました。しかし今年は、需給共に上昇要因が目白押しとなっており、現在の価格水準は不思議なほどです。 まず、供給面では電力不足や安全確認ための坑道の閉鎖が頻発し生産量の減少が懸念されております。更に、世界第2位の生産量を誇る南アフリカのインパラ・プラチナムの鉱山では、大規模なストライキが発生し、既に同社だけで約4トンもの減産が見込まれているのです。 需要はと言いますと、供給と反対に復興需要や自動車需要の大幅回復で堅調です。先月の米国の自動車販売台数は前年同月比2.3%増と11ヶ月連続でプラスとなっており、緩やかな景気回復が伺える数字となっております。国内でも、某自動車会社のクリーンディーゼル車が1ヶ月1000台目標で販売を開始したところ8倍の8000台の売れ行きとなっており、納車まで4ヶ月もかかるそうです。 また、注目すべきはインドです。インドは世界一の金の需要国というイメージが強いかと思いますが、そのインドが金需要の一部を白金へとシフトしております。同国ではルピー安によって国内金価格が市場最高値を更新しており、更に追い討ちをかけるように金への輸入関税が2%から4%に引上げられることが発表されました。そのため割安な白金を求めて新たに白金取引市場が設立されるなど、今後の市場開拓が期待されます。白金は生産量が金の約12分の1の200トンと希少性が非常に高い貴金属ですので、昨年は15トンの輸入だったインドが、今年は前年比約50%増の20〜22トンを輸入する見通しとなりますと、世界の白金生産量の約1割にもなります。投資・宝飾品としてはもちろん、インドは新興国として自動車需要も堅調ですので、今後更に輸入量が増加する可能性も高そうです。 このような需給背景から、大手金融機関のHSBCによりますと今年の白金は約5.1トンの供給不足になると見込まれています。今晩は白金精錬最大手のジョンソンマッセイ社から白金の需給報告レポートが発表されますが、上記のような背景から上伸へのきっかけになるかもしれません。4000円割れの現在は発表前の大バーゲンと言えそうです。 ![]() |
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